本光寺案内 法話

実乗と和平と合掌

 信仰とは、悟りへの乗物とも言えます。より確実な乗物として、日蓮聖人は「実乗の一善」と表現されました。そして、そこに「帰せよ」とは、そこを揺るがぬ定点とし、それを知恵として世の中を見つめ、世界全体の苦しみが除かれる祈りを捧げ、救いたいと誓願することです。
 どんなに小さくても、この誓願を持ったとき、人は幸せを感じます。この幸せが世界中に広まれば、真実の和平が必ず訪れます。それは、あなた1人の合掌から始まるのです。

『立正安国論』
 この書は、日蓮聖人が鎌倉幕府に奏進したものですが、正しくを立て、国を安んずる祈りの書でもあります。
 「正」とは、一に止まると書きます。この書では、一善に帰することを意味しています。
 「国」とは、国家だけではなく、人が人として生きている場所であり、自然や文化芸術などを含んでいます。
 聖人は、予想される苦難を恐れることなく、この書を奏進され、「安国」を祈られたのです。
文応元年(1260)
聖寿39歳

  • 立正安国論
前の法話へ 法話一覧へ 次の法話へ
ページ
トップ